海海外旅行に行くなら、クレジットカード選びを慎重にすることが大切!
ポイント還元が充実したカードなら、海外で使った分もしっかり貯まり、次回の旅の費用に充てられます。また、保険が自動で付帯するタイプを選べば、万が一の病気やケガにも安心して対処できます。
あなたの旅行スタイルやニーズに合わせて最適な一枚を見つけることで、現金より安全で快適な旅を楽しめます。
この機会に自分に合ったクレジットカードを選び、安心でお得な海外旅行の準備を始めましょう!
海外旅行でクレジットカードを持つメリットとは?
クレジットカードを持つことで得られるメリットはたくさんあります。
特に海外旅行では、その利便性と安全性がとても大きなポイントといえるでしょう。
現金より便利で安全
海外ではキャッシュレス決済が主流の国が多く、多額の現金を持ち歩くことによる両替の手間や盗難のリスクを避けられます。
クレジットカードがあれば、現地通貨への両替なしに、ホテル、レストラン、ショッピング、タクシーなどさまざまなシーンでスマートに支払いが可能です。
特にVisaやMastercardは世界中で広く普及しており、ほとんどの国や地域で利用できます。
また、万が一カードを紛失したり盗難に遭ったりした場合でも、カード会社に連絡すればすぐにカードを停止し、不正利用を防ぐことができます。
多くのカードには盗難保険が付帯しており、届け出からさかのぼって一定期間の不正利用による損害額を補償してくれるため安心です。
現金の場合、一度失くすと戻ってくる可能性は限りなく低いため、この点はクレジットカードの大きなメリットと言えるでしょう。
さらに、一部のクレジットカードには海外旅行傷害保険が自動付帯または利用付帯されており、旅行中の病気や怪我、盗難などのアクシデントによる医療費や損害をカバーしてくれます。
海外での医療費はかなり高額になるケースが多いため、クレジットカードに付帯する保険はとても心強い存在です。
ポイントやマイルが貯まる
クレジットカードは利用額に応じてポイントやマイルが貯まるお得な仕組みがあり、海外旅行中の大きな出費で効率良く貯めるチャンスです。
貯まったポイントは、カード会社の提携プログラムに応じて、商品券や景品、他社ポイントへの交換、あるいはカード利用額への充当などが可能です。
旅行関連のポイントプログラムが充実しているカードであれば、貯まったポイントを航空券やホテル予約に利用でき、次回の旅費に充てられます。
また、航空会社と提携したクレジットカードなら、カード利用額に応じて直接航空マイルが貯まります。貯まったマイルを特典航空券に交換すれば、実質無料で飛行機に乗ることも可能です。
マイルの価値は1マイルあたり1円以上になることも多く、とても価値の高い特典と言えるでしょう。
さらに、一部のカードは海外での利用に対して通常よりも高いポイント還元率やマイル積算率を設定している「海外利用ボーナス」があります。
これにより、旅行中のショッピングや食事など、海外での支払いで効率的にポイントやマイルを貯めることができ、お得に旅行を楽しめます。
クレジットカードのメリットまとめ
メリット | 説明 | 海外旅行での具体例 |
---|---|---|
便利で安全 | 現金不要で、万が一の紛失・盗難時も補償が受けられる | 現地通貨への両替不要、カードでスムーズに決済。紛失・盗難時の不正利用補償。 |
旅行保険が付帯 | 海外での病気や怪我、盗難などの費用をカバー可能 | 万が一の緊急時に医療費や救援者費用などを補償。無料で付帯されるカードも多数。 |
ポイントやマイルが貯まる | 毎回の利用金額に応じてポイントやマイルがたまる | 旅行中のショッピングや食事でポイントやマイルを効率的に貯め、次回の旅費などに充当。 |
海外利用ボーナスがある | 特定のカードでは海外での支払いに優遇サービスがつく | 海外での利用時のみポイント還元率アップ、マイル積算率アップなど。 |
クレジットカードは現金よりも便利で安全であり、さらにお得な特典がたくさんあります。
旅行をより快適に、そしてお得に楽しむためにも、自分の旅行スタイルに合ったクレジットカードを選ぶことをおすすめします。
海外旅行で使うクレジットカードの選び方
クレジットカードは安全性が高く、現金を持ち歩くリスクを抑えられるだけでなく、為替レートの適用などで現地通貨にも対応しやすいというメリットもあります。
しかし、数あるクレジットカードの中からどれを選べば良いのか?特に重要なのが「使用可能な主要ブランド」の選定です。
海外で使える主要ブランドの選び方
クレジットカードを海外で利用するときには、そのブランドが渡航先で問題なく使えるかどうかが重要です。
クレジットカードブランドにより対応できる地域や利便性が異なるため、自分の目的地に合った適切なカードを選ぶ必要があります。
VISAやJCB、ブランドごとの特徴と使いやすさ

各クレジットカードブランドには、それぞれ特徴があります。
- VISA
世界中で最も広く利用されており、200以上の国と地域で使えます。特に北米、ヨーロッパ、アジアなど、主要な観光地や出張先での利用には欠かせないブランドです。国際的な信頼性と利便性が高く、迷ったらまずVISAを選ぶのが無難でしょう。 - Mastercard
VISAに次ぐ利用範囲の広さがあり、世界中でとても使いやすいブランドです。特に南米やヨーロッパではVISAと同じくらい店舗で使えることが多いため、地域を限定しない対応力が魅力です。利用者向けの特典プログラムも充実しています。 - JCB
日本生まれのブランドで、日本人観光客に向けたサービスが手厚いカードが揃っています。アジア圏(特に日本人観光客の多い台湾や韓国)では利用できる店舗が多く、現地でのサポートも充実しています。ただし、欧米や南米では利用できる場所が限られているため注意が必要です。 - American Express(アメックス)
ステータス性が高く、空港ラウンジの利用や旅行保険など、充実した旅行者向け特典が大きな魅力です。VISAやMastercardに比べて利用可能な店舗は少ない傾向にありますが、高級ホテルやレストランなどでは広く利用できます。海外事務手数料が比較的高めのカードが多いです。 - Diners Club
日本人向けのステータスカードとして定評があり、利用できる場所は限られますが、高級レストランやホテル、空港ラウンジなど、特定の場所での手厚いサービスが魅力です。海外事務手数料は比較的低めですが、加盟店数は多くありません。
カード対応の国際性を確認
訪問予定の国や地域でそのカードブランドが利用できるか事前にチェックすることが大切です。
例えば、欧州や北米ではVISAやMastercardの普及率が高い一方、JCBを利用できる場所は限られます。また、アジア圏ではJCBが強い一方、南米やオセアニアでは対応店舗が少ない傾向にあります。
使える店舗を調べるには、そのカード会社の公式サイトで「海外対応の店舗検索ツール」を使用すると便利です。
また、旅行前にカード会社のカスタマーサポートに問い合わせし、渡航先での使用状況を確認することもおすすめです。
異なる国際ブランドのカードを複数枚持っていくのが、安心して海外旅行を楽しむための賢い方法です。
海外旅行保険がついているクレジットカードの選び方
海外旅行に出かけるとき、旅行保険の加入は万が一のトラブルに備えるため欠かせないものです。
特にクレジットカードに海外旅行保険が付帯している場合、費用も抑えられとても便利です。
ただし、どのクレジットカードを選ぶかで補償内容や利用条件は大きく異なるため、慎重に選びましょう。
以下では、その選び方のポイントや注意点をわかりやすく説明します。
海外旅行保険付帯のタイプ
クレジットカードの海外旅行保険には、大きく分けて「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があります。
一般的に、年会費が高いカードほど自動付帯や手厚い補償内容であることが多いです。
「自動付帯」とは?
クレジットカードを所有しているだけで、海外旅行保険が適用されるタイプです。
つまり、旅行代金をそのカードで支払ったかどうかに関わらず、海外滞在中に保険が適用されます。
特別な手続きは不要で、保険の適用条件を気にせず利用できるため、頻繁に旅行をする方や、手続きを簡略化したい方に向いています。
「利用付帯」とは?
事前に旅費(公共交通機関の乗車券やツアー代金など)の一部または全部を、対象のクレジットカードで決済することで保険が適用される仕組みです。
クレジットカードを使わないと保険が有効にならないため、旅行の計画時に、カード利用が必須経費に含まれるかなど、利用条件をきちんと理解しておく必要があります。
自動付帯よりも補償内容が手厚いケースもあります。
海外旅行傷害保険の内容
一口に海外旅行保険といっても、その内容や補償の範囲には大きな差があります。
保険付帯のクレジットカードを選ぶときは、以下のポイントをしっかりとチェックしましょう。
- 治療費用の補償額
海外で病気や怪我をした際の治療費は非常に高額になる場合があります。たとえば、アメリカでは医療費が日本の数倍にのぼることも。治療費補償の上限額がいくらか、十分な金額かどうか必ず確認しましょう。安心して旅行するためには、最低でも300万円、できれば500万円〜1,000万円以上が推奨されます。 - 死亡・後遺障害補償
万が一の事態に備えて、カードに付帯する死亡・後遺障害補償額も重要です。通常、この補償は保険対象者の家族が受け取ることとなるため、家族の状況を考慮して適切な金額を選びましょう。 - 賠償責任保険
旅行先で誤って他人の物を壊してしまったり、第三者に怪我をさせてしまったりした場合に、法律に基づく弁済や賠償をカバーしてくれます。数千万円以上の補償が付いていると安心です。 - 携行品損害補償
旅行中にスーツケースが破損したり、カメラやスマートフォンが盗まれたりした場合に適用されます。購入から年数が経過しているものや、品物ごとの上限額、自己負担金(免責金額)の有無などをチェックしましょう。 - 救援者費用
旅行中の事故や病気で入院・死亡した場合に、日本から家族が駆けつけるときの渡航費や滞在費などを補償してくれます。高額になる可能性がある費用なので、しっかり確認しておきましょう。 - サポートサービスの充実度
保険には補償額だけでなく、困ったときの24時間サポートや現地で使える緊急サービスが付いている場合もあります。具体例として、提携病院の案内や、通訳サービス、カードの紛失・盗難時の緊急対応などがあります。これらのサービスが手厚いカードは安心感に大きく直結します。
海外利用でもポイントやマイルがしっかり貯まるおすすめカード
海外出張や旅行の際にもポイントやマイルを有効に活用したいという方には、以下のカードが人気です。
ただし、海外事務手数料も考慮した上で、実質的な還元率を見極めることが大切です。
カード名 | 年会費(税込) | 海外ポイント還元率(目安) | 海外事務手数料(目安) | 海外旅行保険(自動/利用) | 治療費用補償(最高額目安) | 空港ラウンジ(海外) | 主な海外向け特典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カード | 13,200円 | 1.0%〜(キャンペーンによる) | 約2.2% | 利用付帯 | 疾病/傷害 300万円 | 有(ハワイのみ) | 手荷物宅配(往復)、海外緊急支援 |
セゾンゴールド・ アメリカン・エキスプレス®・カード | 11,000円 | 2.0% | 約2.0% | 自動/利用 | 疾病/傷害 300万円 | 有(LoungeKey®) | 海外アシスタンスデスク、手荷物宅配(往復) |
楽天プレミアムカード | 11,000円 | 1.0% | 約2.2% | 自動付帯 | 疾病/傷害 300万円 | 有(プライオリティ・パス) | プライオリティ・パス、手荷物宅配(往復) |
アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カード
通常、カード利用100円につき1ポイント(メンバーシップ・リワード®)が貯まります。
貯まったポイントは提携航空会社15社以上のマイルやホテルポイント、旅行券などに交換可能で、旅行に強く結びついたポイントプログラムが魅力です。
時期によっては海外利用でのポイントアップキャンペーンが実施されることもあります。
海外旅行傷害保険は利用付帯で最高5,000万円まで補償。
国内主要空港およびハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港の空港ラウンジを同伴者1名まで無料で利用できます。手荷物無料宅配サービス(往復)など、海外旅行で役立つ特典が豊富に付帯しています。
年会費は13,200円(税込)。海外事務手数料は利用金額の2.0% + 消費税など、比較的高めです。ポイント還元を最大化するにはキャンペーン活用が鍵となります。
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カード
永久不滅ポイントが貯まり、有効期限を気にせずじっくり貯められます。
国内での利用は1,000円につき1ポイントですが、「海外での利用は常にポイントが通常の2倍」貯まります(1,000円につき2ポイント)。
効率良くポイントを貯めたい海外旅行者にとって大きなメリットです。
海外旅行傷害保険は自動付帯(最高3,000万円)と利用付帯(最高5,000万円)の両方が用意されており、治療費用(最高300万円)や救援者費用(最高400万円)など補償内容も充実しています。
国内主要空港ラウンジに加え、LoungeKey®(対象空港ラウンジを優待料金で利用可能)が付帯。海外での緊急時も「海外アシスタンスデスク」が日本語でサポートしてくれます。
年会費は11,000円(税込)。海外事務手数料は約2.0%(Visa/Mastercardのそれに比べるとやや高め)。海外利用でのポイント還元率と付帯サービスのバランスに優れたゴールドカードです。
楽天プレミアムカード
年会費11,000円(税込)ながら、「プライオリティ・パス」のプレステージ会員に無料で登録できる点が最大の魅力です。
これにより、世界1,300カ所以上の空港ラウンジを年間何回でも無料で利用できます(同伴者は有料)。空港での待ち時間を快適に過ごしたいひとに最適です。
楽天ポイントは通常100円につき1ポイントの還元率。海外利用でも通常ポイントが貯まります。貯まったポイントは楽天グループでの利用はもちろん、ANAマイルなどにも交換可能です。
海外旅行傷害保険も自動付帯(最高5,000万円)で、疾病治療費用(最高300万円)などの補償も付帯しています。楽天カード共通の海外事務手数料(約2.2%)がかかります。
とにかく空港ラウンジ特典を重視しつつ、楽天ポイントも貯めたいという方におすすめです。年会費に対してプライオリティ・パスが付帯するのはとても高いコストパフォーマンスと言えます。
三井住友カード ゴールド(NL)
一定の条件(年間100万円利用など)を達成すると翌年以降の年会費が永年無料になるゴールドカードです(通常年会費11,000円、初年度無料)。
年会費永年無料のゴールドカードとして、コストを抑えつつ充実した特典を得たい方に人気です。
通常還元率は0.5%(200円で1ポイント)ですが、対象のコンビニ・飲食店などでスマホのタッチ決済を利用すると最大7%還元になる点が大きな特徴です。
海外利用での特別ポイントアップは通常ありません。過去にはキャンペーンで海外利用2%還元を実施していましたが、恒常的なものではありません。
海外旅行傷害保険は利用付帯ですが、傷害死亡・後遺障害で最高2,000万円、傷害治療費用・疾病治療費用でそれぞれ最高300万円まで補償されます。保険金額としては安心感のあるレベルです。
国内主要空港ラウンジサービスも付帯します。海外事務手数料は約2.2%です。年会費を永年無料にできれば、とてもお得に海外旅行のサポートが得られるカードです。
旅行保険と安心のサポートが充実したおすすめカード
クレジットカードを活用する上で、万が一のトラブルへの安心感も重要です。
紛失や盗難、海外での病気や怪我といったトラブル時に手厚い保険やサポートが付帯しているカードをご紹介します。
カード名 | 年会費(税込) | 海外ポイント還元率(目安) | 海外事務手数料(目安) | 海外旅行保険(自動/利用) | 治療費用補償(最高額目安) | 空港ラウンジ(海外) | 主な海外向け特典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード | 31,900円 | 1.0%〜(キャンペーンによる) | 約2.2% | 自動/利用 | 疾病/傷害 500万円 | 有(ハワイのみ) | オーバーシーズ・アシスト、手荷物宅配(往復)、家族特約 |
セゾンゴールド・ アメリカン・エキスプレス®・カード | 11,000円 | 2.0% | 約2.0% | 自動/利用 | 疾病/傷害 300万円 | 有(LoungeKey®) | 海外アシスタンスデスク、手荷物宅配(往復) |
ANAカード ワイドゴールド (Visa/Mastercard/JCBなど) | 約15,400円 | 約1.0%〜(マイル) | 約1.6%〜2.2% | 自動付帯 | 疾病/傷害 300万円〜 | 有(一部海外) | 航空便遅延保険、家族特約 |
JCB CARD W / W plus L | 永年無料 | 1.0% | 約1.6% | 利用付帯 | 疾病/傷害 100万円 | 無 | JCB Plaza、JCB紛失盗難受付デスク |
アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード
海外旅行傷害保険は自動付帯(最高5,000万円)と利用付帯(最高1億円)が用意されており、傷害治療費用・疾病治療費用もそれぞれ最高500万円と、とても手厚い補償内容が魅力です。
カード会員だけでなく、家族にも補償が適用される「家族特約」が付帯します。
海外旅行先での日本語サポート「オーバーシーズ・アシスト」は、レストラン予約や観光案内から、カードの紛失・盗難、緊急時の医療・法律支援まで、24時間年中無休で対応してくれます。
カードの紛失・盗難時には、緊急再発行サービスや緊急時仮カードの発行も可能です。
年会費は31,900円(税込)ですが、そのぶん充実した保険とサポート、そして国内主要空港ラウンジ+ハワイの空港ラウンジ利用(同伴者1名無料)などの特典が付帯します。
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カード
海外旅行傷害保険は自動付帯と利用付帯の両方で最高5,000万円まで補償。
特に傷害治療費用(最高300万円)、疾病治療費用(最高300万円)、救援者費用(最高400万円)といった、実費負担の多い項目で手厚い補償が付帯しています。
海外でのトラブル時には「海外アシスタンスデスク」(日本語対応、24時間365日)が、緊急時の医療機関の紹介や手配、キャッシュレス診療の手配などのサポートを提供してくれます。
年会費11,000円(税込)で、海外旅行保険の補償内容とサポート体制は充実しており、コストパフォーマンスに優れています。
ANAカード ワイドゴールドカード(Visa/Mastercard/JCBなど)
提携カード会社(三井住友カード、JCB、ANAカードなど)によって細かい内容は異なりますが、多くのANAワイドゴールドカードは海外旅行傷害保険が自動付帯(最高5,000万円など)します。
傷害治療費用や疾病治療費用の補償額も、ゴールドカードとして十分な水準です。
家族特約が付帯するものを選べば、生計を共にする家族にも保険が適用されるため、家族旅行が多い方にも安心です。
航空便遅延保険も付帯しており、飛行機の遅延や欠航に伴う費用も補償される場合があります。
年会費は約15,400円で、ANAマイルも効率良く貯められ、海外への渡航機会が多いANAマイレージクラブ会員にとって、保険とマイルの両面でメリットが大きいカードです。
JCB CARD W / W plus L
年会費永年無料ながら、海外旅行傷害保険が利用付帯で最高2,000万円まで補償されます。
特に傷害治療費用・疾病治療費用はそれぞれ最高100万円まで付帯しており、無料カードとしてはとても手厚い内容です。(「JCB CARD W plus L」はさらに女性疾病保険が付帯)
JCBの海外サービス「JCB Plaza」や、海外での緊急時サポート「JCB紛失盗難受付デスク」(24時間年中無休・日本語対応)が利用できます。
カードの紛失・盗難時の連絡先が日本語で対応してくれるのは心強いです。
39歳以下限定で年会費無料という条件はありますが、海外旅行保険や海外サポートを重視しつつ、コストを極力抑えたい方、初めて海外旅行に行く方におすすめできるカードです。
空港ラウンジやコンシェルジュなど特典のあるおすすめカード
旅行好きや出張が多い方にとって、空港での待ち時間を快適に過ごせるラウンジ特典や、旅先での様々な手配をサポートしてくれるコンシェルジュサービスは非常に魅力的です。
カード名 | 年会費(税込) | 海外ポイント還元率(目安) | 海外事務手数料(目安) | 海外旅行保険(自動/利用) | 治療費用補償(最高額目安) | 空港ラウンジ(海外) | 主な海外向け特典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ダイナースクラブカード | 143,000円 | 約1.3%(ポイント価値換算) | 約1.3% | 自動付帯 | 疾病/傷害 1,000万円 | 有(世界中) | コンシェルジュ、手厚い保険、家族特約 |
楽天プレミアムカード | 11,000円 | 1.0% | 約2.2% | 自動付帯 | 疾病/傷害 300万円 | 有(プライオリティ・パス) | プライオリティ・パス、手荷物宅配(往復) |
アメリカン・エキスセス®・プラチナ・カード | 165,000円 | 1.0%〜 | 約2.2% | 自動付帯 | 疾病/傷害 1,000万円 | 有(世界中、最多数) | コンシェルジュ、FHR、家族特約、手荷物宅配(往復) |
JCBプラチナ | 27,500円 | 0.5%〜 | 約1.6% | 自動付帯 | 疾病/傷害 1,000万円 | 有(プライオリティ・パス年間6回など) | コンシェルジュ、JCB Plaza、家族特約 |
ダイナースクラブカード
世界各地の1,300カ所以上の空港ラウンジを、「会員本人は回数制限なく無料で利用可能」です。
出発前だけでなく、乗り継ぎや到着時のラウンジも利用できる場合があります。同伴者料金はラウンジによって異なりますが、会員本人の利用においては最高レベルの特典と言えます。
24時間365日利用可能なコンシェルジュサービスが付帯。海外旅行でのホテルやレストランの予約、観光に関する情報提供、緊急時の支援まで、日本語で手配・サポートを依頼できます。
海外旅行傷害保険も自動付帯で最高1億円とかなり手厚く、海外事務手数料も比較的低め(約1.3%)。
年会費は143,000円(税込)と高額ですが、充実したラウンジ特典、コンシェルジュサービス、手厚い保険など、旅を最大限に楽しむためのサービスが付帯します。
ただし、Visa/Mastercardに比べて加盟店が少ない点は知っておく必要があります。
楽天プレミアムカード
年会費11,000円(税込)で、通常年間469米ドルかかる「プライオリティ・パス」のプレステージ会員に無料で登録できます。
これにより、世界中の空港ラウンジを年間何回でも無料で利用できます(同伴者は有料)。特に海外の主要空港ラウンジを頻繁に利用する方にとって、年会費に対するメリットはとても大きいです。
国内主要空港ラウンジも利用可能です。
楽天ポイント還元率も1%と悪くなく、楽天市場でのSPU(スーパーポイントアッププログラム)対象にもなるため、普段から楽天グループのサービスを利用する方ならポイントも効率的に貯められます。
アメリカン・エキスプレス®・プラチナ・カード
空港ラウンジ特典は業界最高峰と言えます。
アメリカン・エキスプレス独自の「センチュリオン・ラウンジ」に加え、「プライオリティ・パス」(プレステージ会員、同伴者1名無料)、デルタ航空利用時の「デルタ・スカイクラブ」、「PLAZA PREMIUM LOUNGE」など、世界中の多種多様なラウンジを利用可能です。
24時間365日対応のプラチナ・コンシェルジュ・サービスは、旅の手配から海外滞在中のあらゆる要望(レストラン予約、エンターテイメント手配、緊急時の支援など)にきめ細やかに対応してくれます。
海外旅行傷害保険も自動付帯で最高1億円、さらに家族特約も付帯するなど最高レベルの補償内容です。
高級ホテルでの優待プログラム「ファイン・ホテル・アンド・リゾート」など、旅行をさらに快適にする特典も満載です。
年会費は165,000円(税込)と高額ですが、その対価として得られるサービスとステータスは唯一無二と言えます。
JCBプラチナ
年会費27,500円(税込)で、通常料金のかかるプライオリティ・パスのスタンダード会員に無料で登録できます(年間6回までラウンジ利用無料)。
国内主要空港に加え、ハワイのホノルル国際空港などのラウンジも利用可能です。
24時間365日利用可能なプラチナ・コンシェルジュサービスが付帯。航空券やホテルの手配、旅先での情報収集、レストランの予約など、海外旅行の計画段階から滞在中まで幅広くサポートしてくれます。
海外旅行傷害保険も自動付帯で最高1億円と手厚く、JCB独自の海外加盟店優待サービス「JCB PLAZA」なども利用できます。
比較的にリーズナブルな年会費で、ラウンジ利用(回数制限あり)とコンシェルジュサービスを両方得られる、コストパフォーマンスの良いプラチナカードです。
海外旅行でのクレジットカード利用時の注意点
海外旅行中は、クレジットカードがとても便利な決済手段ですが、効率的で安全に利用するためにはいくつかの注意点を押さえておくことが重要です。以下では、手数料事情と旅行前の準備について詳しく解説します。
知っておきたい海外での手数料事情
海外でクレジットカードを利用するときには、現地での通貨換算や手数料が発生することを理解しておきましょう。
これを事前に把握しておくことで、不要な費用を抑えることができます。
現地通貨への換算レートとかかる手数料
クレジットカードを利用して現地通貨で支払う場合、カード会社の指定する国際ブランド(Visa, Mastercard, JCB, Amex, Diners Club)が定める為替レートに、カード会社独自の手数料(海外事務手数料)が上乗せされて円貨に換算されます。
この海外事務手数料はカード会社によって異なり、一般的に利用金額の1.6%〜2.5%程度です。この手数料はポイント還元などで相殺できるかどうかも含めて考慮する必要があります。
現地ATMでのキャッシング手数料
現地ATMで現金を引き出す「キャッシング」機能を利用する場合、利用金額に対する利息に加えて、ATM手数料(カード会社またはATM設置者側)がかかる場合があります。
手数料や利息は日割りでかかるため、利用期間が長くなるとコストが高くなります。緊急時以外は利用を最小限にするか、事前に日本の空港などで両替しておくのが賢明です。
選べる通貨オプション(DCC)
店舗での支払いやATMで現金を引き出す際に、「日本円で決済しますか? それとも現地通貨で決済しますか?」と聞かれることがあります。これはDCC(Dynamic Currency Conversion)と呼ばれるサービスです。
原則として、現地通貨での決済を選んだ方が、カード会社の採用する為替レートが適用されるため、日本円を選ぶよりも手数料が安くなります。
日本円を選択すると、店舗やATM設置者側が独自に定めた為替レートが適用され、手数料が高くつくことがほとんどです。聞かれた場合は必ず「現地通貨(Local Currency)」を選びましょう。
【ワンポイントアドバイス】
旅行前にカード会社の公式サイトで海外事務手数料や適用為替レートの考え方を確認しておくと良いでしょう。
旅行前にカード会社への連絡を忘れない!
旅行前には、クレジットカード会社への連絡や設定の見直しをおこなうことが、とても大切です。
不測の事態に備えながら、安心して旅行を楽しむための準備を進めましょう。
不正利用を防ぐための事前準備とは?
海外利用の事前登録・連絡
カード会社によっては、普段利用しない国での多額の決済があると、不正利用と疑われてカード利用が一時的に停止されることがあります。
旅行前にカード会社の会員サイトや電話で海外渡航の予定を連絡しておくことで、スムーズに利用できるようになります。
すべてのカード会社で必要ではありませんが、特に高額な利用を予定している場合は連絡しておくと安心です。
利用可能額の確認と調整
旅行中に利用したい金額に対して、カードの利用限度額が十分か事前に確認しておきましょう。
限度額が足りない場合は、一時的に引き上げの申請ができるカードもあります。カード会社の会員サイトで確認・申請が可能です。
緊急時の連絡先を控えておく
万が一、カードを紛失したり盗難にあった際の緊急連絡先(カード会社の海外からの連絡先)をすぐに確認できるように、スマートフォンのメモ機能や紙にメモして持ち歩くか、旅行前に利用しているカード会社のアプリをダウンロードしておきましょう。
海外滞在中でも24時間日本語で対応してくれるデスクがあると安心です。
不正利用防止機能の活用
多くのカード会社では、カード利用時にメールやアプリに通知が届くサービスを提供しています。これらの通知サービスをオンにしておくことで、身に覚えのない不審な利用がないかすぐに気づくことができます。
また、カード会社のアプリで利用場所を制限したり、利用を一時停止したりできる機能があれば活用しましょう。
旅行当日までに行うべきこと(カード関連)
まとめ:自分にピッタリのクレジットカードを見つけよう!
海外旅行には、用途に応じたクレジットカードを準備すると便利で安心です。
この記事でご紹介した情報を参考に、ご自身の旅行スタイルや重視するポイントを踏まえて、最適な一枚(または複数枚)を選びましょう。
特に、以下の点を考慮してカード選びを進めることをおすすめします。
- 旅行保険の充実度
万が一のトラブルに備え、特に治療費用や救援者費用の補償額が十分なカードを選びましょう。年会費無料のカードでも利用付帯で一定の補償が付帯するものもあります。 - ポイントやマイルの還元率
海外利用でポイント還元率がアップするカードや、旅行関連のポイント・マイルが貯まりやすいカードを選ぶことで、次の旅行がお得になります。 - 渡航先での利用しやすさ
訪れる国や地域で広く使える国際ブランド(VisaやMastercard)のカードは必須です。特定の地域に強いJCBや、特典が魅力的なAmerican Express、Diners Clubなどを組み合わせるのがおすすめです。 - 空港ラウンジや特典サービス
空港での時間を快適に過ごしたいならラウンジサービス、旅先での手配やサポートが必要ならコンシェルジュサービスが付帯するカードを検討しましょう。
ひとつのカードですべてのニーズを満たすのはむずかしい場合が多いので、異なる特徴を持つカードを2枚以上持って行く「複数枚持ち」もとても有効な戦略です。
この記事が、あなたの海外旅行がさらに安全で快適、そしてお得になるクレジットカード選びの一助となれば幸いです。出発前にしっかりと準備をして、楽しい旅に出かけましょう!
- 記事中のカード情報、年会費、サービス内容は一般的なものであり、変更される場合があります。必ず各カード会社の公式サイトで最新の詳細情報をご確認ください。
- クレジットカードの主要な項目は抜粋したものであり、実際の補償内容や特典にはさまざまな条件や制限があります。
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