「TorとVPNって何が違うの?」
「ダークウェブにアクセスするにはどちらを使えばいい?」
インターネットのプライバシーを守る代表的なツールとして知られるTorとVPN。どちらも匿名性を高めるために使われますが、仕組みも用途もまったく異なります。
この記事では、TorとVPNの違いを分かりやすく解説し、ダークウェブへ安全にアクセスする方法まで網羅的に紹介します。
PC・スマホ両方の手順も解説するので、初心者でも安心して読み進められます。
TorとVPNの基本的な違い
TorとVPNは、どちらもインターネット上でプライバシーを保護するためのツールですが、その仕組みと特徴は大きく異なります。まずは両者の基本を押さえましょう。
Torとは?(The Onion Router)
Tor(トーア)は「The Onion Router」の略で、玉ねぎの層のように複数の暗号化層を重ねて通信を匿名化するネットワークです。
Torを使うと、あなたの通信は世界中のボランティアが運営する3つ以上のノード(中継サーバー)を経由します。
各ノードでは1層ずつ暗号が解除され、最終的に目的のサイトに到達します。
この仕組みにより、通信の追跡が極めて困難になります。
無料で利用可能、非常に高い匿名性を実現、通信速度は遅い、「.onion」サイト(ダークウェブ)へアクセス可能
VPNとは?(Virtual Private Network)
VPN(ブイピーエヌ)は「Virtual Private Network」の略で、暗号化されたトンネルを通じてインターネットに接続する技術です。
VPNを使うと、あなたの通信はVPNサーバーを経由し、IPアドレスがVPNサーバーのものに置き換わります。
これにより、あなたの本当の居場所や身元を隠すことができます。
高品質なサービスは有料、高速で安定した通信、使いやすいアプリが充実、地域制限(ジオブロック)の回避が可能
TorとVPNの比較表
| 比較項目 | Tor | VPN |
|---|---|---|
| 匿名性 | 非常に高い | 高い |
| 通信速度 | 遅い | 高速 |
| 使いやすさ | やや専門的 | 簡単 |
| コスト | 無料 | 有料 |
| ダークウェブ | アクセス可能 | 単体では不可 |
| 地域制限の回避 | 不向き | 得意 |
TorとVPNの仕組みの違い
【Tor】複数ノードで多層暗号化
※ 各ノードで1層ずつ暗号を解除
【VPN】1つのサーバーで暗号化
※ 1つのサーバーで暗号化・IP隠蔽
TorとVPNの使い分け
TorとVPNは、それぞれ得意な場面が異なります。
目的に応じて適切なツールを選びましょう。
Torが適している場面
最高レベルの匿名性が必要なとき
内部告発や機密情報のやり取りなど、身元を絶対に特定されたくない場面ではTorが最適です。
複数のノードを経由するため、通信経路の追跡が極めて困難です。
政府の監視や検閲を回避したいとき
インターネットの自由が制限されている国では、Torを使って検閲をすり抜けることができます。
ジャーナリストや人権活動家にとって重要なツールです。
.onionサイトにアクセスしたいとき
ダークウェブ上の「.onion」ドメインのサイトには、Torなしではアクセスできません。
VPNが適している場面
公共Wi-Fiを安全に使いたいとき
カフェや空港のフリーWi-Fiは盗聴のリスクがあります。
VPNで通信を暗号化すれば、パスワードやクレジットカード情報を守れます。
地域制限(ジオブロック)を回避したいとき
海外の動画配信サービスや、日本国外からの日本サービスへのアクセスにはVPNが効果的です。
好きな国のサーバーに接続するだけで、その国にいるかのようにアクセスできます。
日常的なプライバシー保護に
ISP(インターネットプロバイダー)による閲覧履歴の収集を防ぎたい場合、VPNの常時接続が有効です。
TorとVPNを併用すべき場面
以下のような場面では、TorとVPNを組み合わせることで、より強力なセキュリティを実現できます。
ダークウェブへのアクセス
Tor単体でもダークウェブにアクセスできますが、VPNと併用することで「Torを使っている」という事実すらISPから隠すことができます。
これを「VPN over Tor」または「Tor over VPN」と呼びます。
機密性の高い情報を扱う場合
内部告発やセンシティブな調査を行う際は、二重の防御層があることで安心感が増します。
VPNとTorを同時に使う最も簡単な方法は、NordVPNの「Onion over VPN」機能を利用することです。
詳しい設定方法は後述します。
ダークウェブとは何か?
「ダークウェブ」という言葉はニュースなどで耳にする機会が増えましたが、実際にはどのようなものなのでしょうか。
誤解も多い分野なので、正確に理解しておきましょう。
インターネットの3層構造
インターネットは大きく3つの層に分けられます。
インターネットの3層構造(氷山モデル)
サーフェスウェブ(Surface Web)
Google検索で見つかるWebサイト
ディープウェブ(Deep Web)
ログインが必要なページ(メール、銀行など)
ダークウェブ(Dark Web)
Torなど特殊ブラウザでのみアクセス可能
サーフェスウェブ(表層Web)
Googleなどの検索エンジンでインデックスされている部分で、私たちが普段見ているWebサイトはここに含まれます。
インターネット全体の約4%程度と言われています。
ディープウェブ(深層Web)
検索エンジンにインデックスされていない部分です。
メールの受信箱、銀行口座のページ、会員制サイトなど、ログインが必要なページがこれに当たります。
全体の約90%を占めます。
ダークウェブ
Torなどの特殊なブラウザでのみアクセスできる領域です。
「.onion」で終わるURLを持つサイトがここに存在します。
全体の約6%と推定されています。
ダークウェブは違法か?
結論から言うと、ダークウェブにアクセスすること自体は違法ではありません。
ダークウェブ上には違法な取引(薬物、盗まれた個人情報など)を行うサイトが存在するのは事実です。
しかし、それらの違法行為に関与しない限り、ダークウェブを閲覧すること自体は法律に触れません。
例えるなら、繁華街を歩くことは違法ではないが、そこで違法な取引をすれば犯罪になる、というのと同じです。
ダークウェブの合法的な用途
ダークウェブには、プライバシーや表現の自由を守るための正当な用途も多くあります。
ジャーナリスト・内部告発者の保護
ニューヨーク・タイムズやBBCなどの大手メディアは、情報提供者が安全に連絡できるよう、ダークウェブ上に専用の受付窓口を設けています。
検閲の回避
インターネットが厳しく規制されている国では、ダークウェブが自由な情報交換の場となっています。
セキュリティリサーチ
セキュリティ専門家が、流出した情報や新たな脅威を調査するためにダークウェブを利用することがあります。
ダークウェブへ安全にアクセスする方法
ダークウェブへのアクセスには適切な準備と手順が必要です。
ここでは、PC・スマホそれぞれの方法を解説します。
必要な準備
ダークウェブに安全にアクセスするためには、以下の3つを準備しましょう。
- 信頼できるVPN
VPNを使うことで、ISP(インターネットプロバイダー)からTorの使用を隠すことができます。また、万が一Torに脆弱性があった場合のバックアップ保護にもなります。 - Torブラウザ(または対応ブラウザ)
ダークウェブの「.onion」サイトにアクセスするには、Torブラウザが必要です。公式サイトから無料でダウンロードできます。 - セキュリティ意識
技術的な対策だけでなく、「怪しいリンクをクリックしない」「個人情報を入力しない」といった基本的な心構えも重要です。
NordVPN – ダークウェブに最適
📊 実測No.1✓ 速度・安定性No.1(東京実測データ)
✓ Onion over VPN対応(Tor+VPNをワンクリック)
✓ ダークウェブモニタリング機能
✓ 30日間返金保証でリスクなし
PC編:Torブラウザ + VPNの設定手順
PCからダークウェブにアクセスする最も一般的な方法です。
まずVPNアプリを起動し、任意のサーバーに接続します。
これにより、この後のTor通信がISPから見えなくなります。
Tor公式サイト(https://www.torproject.org/)からTorブラウザをダウンロードします。
Windows、Mac、Linuxに対応しています。
ダウンロードしたファイルを実行し、インストールします。
起動すると自動的にTorネットワークに接続されます。
Torブラウザのアドレスバーに「.onion」で終わるURLを入力すると、ダークウェブのサイトにアクセスできます。
あなた → VPN → Tor → ダークウェブ
この順序で接続することで、ISPからはVPN接続しか見えず、Torを使っていることが分かりません。
スマホ編:iPhone / Androidでの設定手順
スマートフォンからもダークウェブにアクセスすることは可能です。
ただし、PCより制限があることを理解しておきましょう。
Androidの場合
Google Playストアから「Tor Browser」公式アプリをダウンロードできます。
PCと同様に、まずVPNアプリで接続してから、Torブラウザを起動しましょう。
iPhoneの場合
iOSにはTor公式ブラウザがありません。
代わりに「Onion Browser」という無料アプリが推奨されています。
App Storeからダウンロードし、VPN接続後に使用してください。
スマホはPCに比べてセキュリティ設定のカスタマイズが難しく、バックグラウンドで動作するアプリが通信を漏らすリスクもあります。
機密性の高い作業にはPCの使用を推奨します。
Brave編:もっと手軽にTorを使う方法
「Torブラウザを別途インストールするのは面倒」という方には、Braveブラウザの「Torウィンドウ」機能がおすすめです。
Braveは通常のWebブラウザとしても優秀ですが、メニューから「Torで新しいプライベートウィンドウを開く」を選ぶだけで、Tor経由のブラウジングが可能になります。
ただし、Tor公式ブラウザに比べると匿名性はやや劣るため、カジュアルな用途向けです。
詳しい設定方法と注意点は、以下の記事で解説しています。
BraveのTorウィンドウで手軽にダークウェブへアクセスする方法
ダークウェブ利用時のセキュリティ対策
ダークウェブは匿名性が高い分、悪意のあるユーザーも存在します。
自分の身を守るためのセキュリティ対策を必ず実施しましょう。
絶対にやってはいけないこと
個人情報を入力しない
氏名、住所、電話番号、メールアドレスなど、本人を特定できる情報は絶対に入力しないでください。
匿名性を自ら放棄することになります。
不審なファイルをダウンロードしない
ダークウェブ上のファイルには、マルウェアが仕込まれている可能性が非常に高いです。
どんなに魅力的に見えても、ファイルのダウンロードは避けましょう。
違法コンテンツにアクセスしない
違法な取引サイトや児童ポルノなどへのアクセスは、閲覧だけでも犯罪になる可能性があります。
好奇心で近づかないでください。
通常のアカウントでログインしない
Facebook、Googleなど、普段使っているアカウントでダークウェブ上のサービスにログインしないでください。
推奨されるセキュリティ設定
VPNのキルスイッチを有効化
VPN接続が不意に切れた場合、本来のIPアドレスが露出する危険があります。
キルスイッチを有効にしておけば、VPN切断時に自動的にインターネット接続も遮断されます。
JavaScriptを無効化
TorブラウザのセキュリティレベルをSafest(最高)に設定すると、JavaScriptが無効になります。
一部のサイトが正常に表示されなくなりますが、セキュリティは大幅に向上します。
カメラ・マイクへのアクセスを遮断
悪意のあるサイトがカメラやマイクにアクセスしようとする可能性があります。
OSの設定でブラウザからのアクセスを禁止しておきましょう。
画面の最大化を避ける
ブラウザウィンドウのサイズは「フィンガープリント」として追跡に使われることがあります。
Torブラウザはデフォルトで特定のサイズで起動するので、そのまま使うのがベストです。
自分の情報がダークウェブに流出していないか確認
ダークウェブでは、ハッキングで盗まれた個人情報やクレジットカード情報が売買されています。
自分の情報が流出していないか、定期的にチェックすることをおすすめします。
NordVPNには「ダークウェブモニタリング」機能が搭載されており、登録したメールアドレスに関連する情報がダークウェブに出回った場合、自動的に通知してくれます。
流出が発覚した場合の対処法や、クレジットカード情報を守る方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
さらに匿名性を高める上級テクニック
基本的なVPN + Torの組み合わせで十分な匿名性が得られますが、さらに高いレベルのプライバシーを求める方向けの上級テクニックを紹介します。
Onion over VPNとは
Onion over VPNは、VPNとTorを組み合わせた接続方式です。
通常、VPNに接続してからTorブラウザを起動すると「VPN → Tor」という順序で接続されます。
NordVPNの「Onion over VPN」機能を使えば、この設定をワンクリックで実現でき、さらにTorブラウザなしでも.onionサイトにアクセスできます。
ISPからTorの使用が見えない、Torの入口ノードに本当のIPが見えない、設定が簡単
詳しい設定方法と活用シーンについては、以下の専門記事をご覧ください。
VPN over Torとの違い
「Onion over VPN」と似た言葉に「VPN over Tor」がありますが、接続の順序が逆です。
- Onion over VPN(推奨):
あなた → VPN → Tor → サイト - VPN over Tor:
あなた → Tor → VPN → サイト
VPN over TorはTorの出口ノードの後にVPNを配置する方式で、設定が複雑になります。
特別な理由がない限り、Onion over VPNを使うことをおすすめします。
おすすめVPN:ダークウェブアクセスに最適な選択
ダークウェブへの安全なアクセスには、信頼性の高いVPNが不可欠です。
ここでは、特におすすめのVPNを紹介します。
NordVPN(最推奨)

ダークウェブアクセスに最適なVPNとして、当サイトではNordVPNを最も推奨しています。
- Onion over VPN機能
専用サーバーに接続するだけで、VPNとTorの二重保護が実現します。Torブラウザをインストールしなくても、通常のブラウザで.onionサイトにアクセス可能です。 - ダークウェブモニタリング
登録したメールアドレスがダークウェブ上の流出データに含まれていないか、24時間自動で監視。流出が検知されると即座に通知されます。 - 厳格なノーログポリシー
ユーザーの閲覧履歴や接続ログを一切保存しない方針を掲げ、第三者機関による監査で証明されています。 - 高速・安定した接続
世界178か所に8,000台以上のサーバーを展開。独自のNordLynxプロトコルにより、VPN特有の速度低下を最小限に抑えています。
NordVPN
ダークウェブへの安全なアクセスに最適
✓ 速度・安定性No.1(東京実測データ)
✓ Onion over VPN – Tor+VPNをワンクリックで
✓ ダークウェブモニタリング – 情報流出を自動検知
✓ 30日間返金保証 – リスクなくお試し可能
公式サイトを見る →
実測データを見る | 30日間返金保証付き
その他の選択肢
NordVPN以外にも、ダークウェブアクセスに使えるVPNはあります。
- ExpressVPN
高速性と安定性に定評があり、Torとの併用も可能です。ただし、Onion over VPNのような専用機能はありません。価格はやや高めです。 - ProtonVPN
スイス拠点でプライバシー重視のVPN。無料プランもありますが、サーバー数と速度に制限があります。
よくある質問 | FAQ
TorとVPN、どちらを使うべき?
用途によります。
日常的なプライバシー保護や地域制限の回避にはVPNが便利です。
最高レベルの匿名性が必要な場合や、ダークウェブにアクセスしたい場合はTor(またはTor + VPN)を使いましょう。
ダークウェブにアクセスするだけで違法?
いいえ、ダークウェブにアクセスすること自体は違法ではありません。
ただし、違法なコンテンツの閲覧や取引に関与すれば犯罪になります。
合法的な目的での利用に留めましょう。
無料VPNでダークウェブにアクセスしても大丈夫?
推奨しません。
無料VPNの多くは、ユーザーデータを第三者に販売して収益を得ています。
プライバシー保護を目的とするダークウェブアクセスには、信頼できる有料VPNを使うべきです。
TorとVPNを併用すると速度はどのくらい落ちる?
Tor単体でも通常のブラウジングより遅くなりますが、VPNとの併用でさらに10〜30%程度速度が低下することがあります。
ただし、NordVPNのような高速VPNを使えば、実用上問題ないレベルに抑えられます。
スマホでもダークウェブにアクセスできる?
はい、可能です。
Androidは公式のTor Browserアプリ、iPhoneはOnion Browserアプリを使います。
ただし、セキュリティ設定の柔軟性はPCより劣るため、機密性の高い作業にはPCを推奨します。
まとめ
TorとVPNは、どちらもインターネットのプライバシーを守る重要なツールですが、その仕組みと用途は大きく異なります。
Torは複数のノードを経由して最高レベルの匿名性を実現し、ダークウェブへのアクセスを可能にします。
VPNは暗号化トンネルで通信を保護し、高速で使いやすいのが特徴です。
ダークウェブへ安全にアクセスするなら、VPNとTorの併用がベストプラクティスです。
NordVPNの「Onion over VPN」機能を使えば、この組み合わせをワンクリックで実現できます。
セキュリティ対策を怠らず、合法的な目的で利用する限り、ダークウェブは決して危険な場所ではありません。
正しい知識と適切なツールで、インターネットの自由とプライバシーを守りましょう。



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