NordVPNには、自分専用のIPアドレスを取得できる「固定IP(Dedicated IP)」オプションがあります。
「通常のVPNと何が違うの?」「自分に必要?」という疑問に答えながら、固定IPの仕組み、料金、設定方法、おすすめの用途を解説します。
- 動画視聴、プライバシー保護、海外旅行 → 不要
- リモートワーク、ネットバンキング、サーバー管理 → あると便利
通常のVPN(共有IP)で十分なケースが9割以上。
特定の用途がある人だけ検討しましょう。
固定IP(専用IP)とは?
共有IPと固定IPの違い
| 項目 | 共有IP(通常) | 固定IP(専用) |
|---|---|---|
| IPアドレス | 多数のユーザーで共有 | 自分だけが使用 |
| 料金 | 基本プランに含む | 追加オプション |
| 匿名性 | 高い(多数に紛れる) | 低い(特定されやすい) |
| ブロック回避 | されやすい | されにくい |
| IPホワイトリスト | 不可 | 可能 |
固定IPの仕組み
通常のVPNでは、接続のたびに異なるIPアドレスが割り当てられ、他のユーザーと共有します。
固定IPオプションを契約すると、毎回同じIPアドレスが割り当てられ、そのIPは自分だけが使用できます。
つまり固定IPとは「VPNを使いながらも、毎回同じIPアドレスでアクセスできる」機能です。
会社のシステムに「このIPアドレスからのアクセスだけ許可する」と登録しておけば、自宅・カフェ・海外、どこからでも安全にアクセスできます。
固定IPが必要か?3秒で判断
- 会社のシステムに「IPホワイトリスト」でアクセスする必要がある
- ネットバンキングで毎回セキュリティ警告が出て困っている
- 自分のサーバーに「特定IPからのみ」アクセス許可している
- Netflix等の動画視聴が目的
- プライバシー保護・匿名性が目的
- 海外旅行での一時利用
- フリーWi-Fiのセキュリティ対策
- 「固定IP」と言われていない
まずは通常のVPN(共有IP)で使ってみてください。
「IPホワイトリスト登録が必要」と言われたら、その時に固定IPを追加すればOKです。
固定IPが役立つ場面
| 用途 | メリット |
|---|---|
| リモートワーク | 会社のIPホワイトリストに登録できる |
| ネットバンキング | 不審なログイン扱いを回避 |
| 動画視聴 | 共有IPよりブロックされにくい |
| サーバー管理 | 特定IPからのみアクセス許可 |
| オンラインゲーム | アカウントBAN回避 |
| ECサイト運営 | 同一IPからの連続アクセス回避 |
リモートワークでの活用
会社のシステムが「特定のIPアドレスからのみアクセス許可」という設定の場合、共有IPでは接続できません。
固定IPを取得して会社のホワイトリストに登録すれば、自宅や外出先からも安全にアクセスできます。

ネットバンキングでの活用
銀行のオンラインサービスは、IPアドレスの変化を「不審なアクセス」と判断することがあります。
固定IPなら毎回同じIPでアクセスするため、セキュリティアラートが発生しにくくなります。
特に海外からネットバンキングにアクセスする場合、共有IPだと毎回異なる国のIPが割り当てられ、「海外からの不審なログイン」として口座がロックされるケースがあります。
固定IP(日本の東京サーバー)を使えば、海外にいても「東京からのアクセス」として毎回同じIPで接続するため、ロックされるリスクを大幅に減らせます。
固定IPでも解決しないケース
固定IPは万能ではありません。
以下のケースは固定IPでも解決しない可能性があります。
動画配信サービスのブロック
一部のストリーミングサービスは、NordVPNの固定IPアドレス帯域をブロックしている場合があります。
むしろ、共有IPの方がブロック回避率が高いことも。 NordVPNは共有IPサーバーのブロック対策を継続的に行っているためです。
動画視聴だけが目的なら、固定IPは不要です。
完全な匿名性
固定IPは自分だけが使うため、IPアドレスから個人を特定されやすくなります。
匿名性を重視するなら、多数のユーザーに紛れる共有IPの方が適しています。
VPN自体がブロックされている環境
会社のファイアウォールやホテルのWi-FiがVPN接続自体をブロックしている場合、固定IPでも接続できません。
この場合は「難読化サーバー」(Obfuscated Server)を試してください。
固定IPが不要な場合
- Netflix等の動画視聴だけが目的
- プライバシー保護・匿名性が目的
- 海外旅行での一時利用
- フリーWi-Fiのセキュリティ対策
- 特定のIPを登録する必要がない
共有IPは多数のユーザーに紛れるため匿名性が高いですが、固定IPは自分だけが使うため、IPアドレスから個人を特定されやすくなります。
プライバシー保護が目的なら、通常の共有IPの方が適しています。
固定IPの料金
固定IPはNordVPNの追加オプションです。
基本プラン(ベーシック・プラス・コンプリート)に追加して契約します。
固定IPの料金
| 契約期間 | 固定IP月額 (目安) | 基本プラン 月額と合計 |
|---|---|---|
| 1ヶ月 | 約700円 | 基本プラン + 約700円 |
| 1年 | 約590円 | 基本プラン + 約590円 |
| 2年 | 約500円 | 基本プラン + 約500円 |
- 料金は為替レートにより変動します。最新の正確な価格はNordVPN公式サイトでご確認ください。
- 固定IPは基本プランとは別契約です。基本プランに含まれていません。
つまり、NordVPNの2年プラン(月額490円)に固定IPオプション(月額約500円)を追加すると、合計で月額約1,000円前後。
これで自宅・外出先・海外どこからでも固定IPでアクセスできます。
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固定IPの設定・接続方法
NordVPNの固定IPの設定・接続方法は、以下の手順に従って簡単におこなうことができます。
NordVPNアカウントにログイン
NordVPN購入時に作成したNordアカウントにログインします。

さまざまなプラットフォームからアクセスができますが、VPN購入時にそのままログインして固定IPの設定に進みましょう。
固定IPアドレスを取得
Nordアカウント内の[NordVPN] > [固定IP]のセクションで、固定IPを利用したいロケーションを選択すれば、固定IPを取得することができます。
固定IPの取得が完了すると、以下のようになります。

プロトコルをOpenVPNに設定
NordVPNはNordLynx(WireGuard®プロトコルをベースとした独自プロトコル)、OpenVPN(UDP)、OpenVPN(TCP)の3つのプロトコルが設定できます。
固定IPを利用する場合はOpenVPN(UDP/TCP)に設定します。

NordLynxは通常のVPN利用では最速のプロトコルですが、この記事を執筆した時点では固定IPに対応していません。
OpenVPN(UDP)を選択すれば速度と安定性のバランスが良く、 固定IPでも快適に利用できます。
TCP(通信制限のある環境向け)は通常は不要です。
特殊サーバーから固定IPに接続
NordVPNのアプリをダウンロードします。
ダウンロードが完了したら、アプリを開いてアカウントにログインし、特殊サーバーのセクションから「Dedicated IP」または「固定IP」を選択すれば、固定IPに接続できます。

以上の手順で、NordVPNの固定IPを簡単に設定し、利用することができます。
固定IPを利用して、より安全で安定したインターネット接続を実現しましょう。
NordVPNの固定IP対応エリア
固定IPは以下の国で取得できます(変更の可能性あり)。
- 米国(アトランタ、ボストン、シカゴ、ダラス、デンバー、ロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク、シアトル、ヒューストン)
- ドイツ(フランクフルト)
- イギリス(ロンドン、エディンバラ、マンチェスター)
- オランダ(アムステルダム)
- フランス(パリ、マルセイユ)
- カナダ (トロント、バンクーバー、モントリオール)
- 日本(東京)
- イタリア(ミラノ)
- アイルランド
- スウェーデン(ストックホルム)
- オーストラリア(シドニー、メルボルン)
- オーストリア(ウィーン)
- 香港(香港)
- スイス(チューリッヒ)
- スペイン(マドリード)
- ギリシャ(アテネ)
- ベルギー(ブリュッセル)
- トルコ(イスタンブール)
- デンマーク(コペンハーゲン)
- ノルウェー(オスロ)
- ポーランド(ワルシャワ)
- ポルトガル(リスボン)
- 南アフリカ(ヨハネスブルグ)
- メキシコ(メキシコシティ)
- チェコ(プラハ)
- シンガポール(シンガポール)
- 韓国(ソウル)
- ニュージーランド(オークランド)
よくある質問 | FAQ
固定IPは後から追加できる?
はい、NordVPNの基本プランを契約済みであれば、いつでも固定IPオプションを追加できます。
アカウントページの「追加サービス」から購入してください。
固定IPをキャンセルしたら返金される?
固定IPと通常のVPNを切り替えて使える?
はい、アプリ内で自由に切り替え可能です。
固定IPが必要な時だけ専用サーバーに接続し、普段は通常のサーバー(共有IP)を使う、という運用ができます。
固定IPでもNetflixは見られる?
固定IPでも動画視聴は可能ですが、共有IPの方がブロック対策が充実しています。
動画視聴だけが目的なら、固定IPは不要です。
会社のVPNと併用できる?
技術的には可能ですが、会社のセキュリティポリシーを確認してください。
NordVPNの固定IPを経由して会社VPNに接続する構成は、会社側で許可されている必要があります。
共有IPでNetflixがブロックされた。固定IPなら見られる?
固定IPでも保証はありません。
動画配信サービスはVPNのIPアドレス帯域をブロックしており、固定IPも例外ではありません。
むしろ、NordVPNは共有IPサーバーのブロック対策を継続的に行っているため、共有IPの方がブロック回避率が高い場合もあります。
動画視聴が目的なら、以下の対策を取りましょう。
- まず別のサーバーに切り替えてみる
- それでもダメならサポートに問い合わせる
固定IPは「動画視聴のため」ではなく「IPホワイトリスト登録のため」に使うものです。
NordVPNの固定IPは変更できる?
固定IPのロケーション(国・都市)は、契約後に自由に変更することはできません。
例えば「東京の固定IP」を契約した後に「ニューヨークの固定IP」に変更したい場合、現在の固定IPをキャンセルして新しいロケーションで再契約する必要があります。
変更が必要になりそうな場合は、まず無料の共有IPで各ロケーションを試してから、最適なロケーションで固定IPを契約するのがおすすめです。
なお、固定IP自体のIPアドレス(数字)は固定であり、接続のたびに変わることはありません(それが「固定IP」の意味です)。
NordVPNの固定IPは必要?不要?
9割の人は不要です。
固定IPが必要なのは以下のケースだけです。
- 会社のシステムに「IPホワイトリスト」でアクセスする必要がある
- ネットバンキングで毎回セキュリティ警告が出る
- 自分のサーバーに特定IPからのみアクセス許可している
動画視聴、プライバシー保護、海外旅行での利用が目的なら、通常のVPN(共有IP)で十分です。
むしろ共有IPの方が匿名性が高いです。
「固定IPが必要」と言われた場合だけ検討してください。
迷っているなら不要です。
NordVPNの固定IPのデメリットは?
固定IPの主なデメリットは3つです。
- 匿名性が下がる
共有IPは多数のユーザーに紛れるため匿名性が高いですが、固定IPは自分だけが使うため、IPアドレスから個人を特定されやすくなります。 - 追加料金がかかる
月額約500〜700円の追加費用が発生します。基本プランだけで目的が達成できるなら、わざわざ払う必要はありません。 - NordLynxプロトコルが使えない(執筆時点)
最速のNordLynxは固定IPに非対応。OpenVPNを使うことになります。速度差は体感レベルではわずかですが、速度を最優先する人には注意点です。
固定IPと静的IPの違いは?
NordVPNの文脈では同じ意味です。
「固定IP」「静的IP」「専用IP」「Dedicated IP」はすべて同じ機能を指します。
NordVPNの公式サイトでは「専用IP(Dedicated IP)」という表記が使われていますが、日本語では「固定IP」で検索する人が多いため、この記事では「固定IP」と表記しています。
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 固定IPとは | 自分だけが使う専用IPアドレス |
| 必要な人 | リモートワーク、ネットバンキング、サーバー管理 |
| 不要な人 | 動画視聴、プライバシー保護、一時利用 |
| 料金 | 月額約500〜700円(契約期間により変動) |
まずは通常のVPN(共有IP)で使ってみて、IPホワイトリスト登録が必要になったら固定IPを追加する、という流れがおすすめです。
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