「銀行のログインで、SMSの認証コードが届かない」
「LINEを開き直したら、電話番号の認証を求められた」
海外でSMSのコードが届かないとき、原因はたいてい次の3つのどれかです。
- 日本の回線をオフにしている・SIMを抜いている
- 国際ローミングが使えない契約や設定になっている
- 海外からのSMSを拒否する設定になっている
逆に、データローミングをオフにしていても、SMSは届きます。
この記事では、いま海外で困っている人が確かめる順番と、携帯会社・格安SIMごとの条件、出発前にしておく準備を、各社の公式の案内をもとにまとめました。
携帯会社・サービスの情報は、各社の公式の案内を2026年9月26日に確認した内容です。変わることがあるため、出発前にリンク先で最新の案内をご確認ください。
SMSはデータ通信ではなく、電話の電波で届く
SMSは、インターネットではなく携帯電話の回線で届きます。
ドコモは、海外のSMSについて、データ通信のエリア外でも通話ができる国・地域なら使えると案内しています(ドコモ公式)。
ソフトバンクも、海外で電話とSMSだけを使う方法として、「モバイルデータ通信」と「データローミング」をオフにする設定を紹介しています(ソフトバンク公式)。
つまり、高額請求を避けるためにデータローミングをオフにしても、SMSのコードは受け取れます。
反対に、機内モードにしてWi-Fiだけをつないでいる状態では、携帯の電波を使わないのでSMSは届きません。
大手の携帯会社は、海外でのSMSの受信を無料にしています。
いま届かないときに確かめる順番
海外にいて、いまコードが届かない人は、上から順に確かめてください。
1. 日本の回線がオンになっているか
SMSは、その電話番号のSIMが入っていて、回線がオンになっているスマホにしか届きません。
現地のSIMに差し替えて日本のSIMを抜いていると、日本の番号宛てのコードは届きません。
iPhoneでeSIMを追加して2つの回線を使っている場合は、「設定」→「モバイル通信」で日本の回線を選び、回線がオンになっているかを確認します。
Appleは、デュアルSIMでは両方の電話番号でSMSを送受信できると案内しています(Apple公式)。
データ通信を現地のeSIMにしていても、日本の回線がオンなら、日本の番号宛てのSMSは届きます。
2. 機内モードや圏外になっていないか
機内モードのままだと、Wi-Fiがつながっていても、SMSは届きません。
画面の上に電波の表示が出ているか、「圏外」になっていないかを確かめます。
電波をつかめていないときは、ネットワークの選択を「自動」からいったん手動に切り替え、現地の通信会社を選び直す方法もあります(ソフトバンクの手順)。
スマホの再起動で、現地の通信会社につなぎ直されることもあります。
3. 国際ローミングが使える契約か
海外で日本の番号を使うには、携帯会社の国際ローミングのサービスが必要です。
申し込みが要るかどうかは会社によって違い、格安SIMでは、契約の種類によって海外でSMSを使えないこともあります。
会社ごとの条件は、次の章の表で確認してください。
4. 海外からのSMSを拒否していないか
迷惑SMSの対策で、海外からのSMSを受け取らない設定にしていると、コードが届かないことがあります。
LINEは、認証番号は国内外の複数の番号から送られることがあるため、海外番号を拒否していると届かないことがあると案内しています(LINEヘルプ)。
| 携帯会社 | 設定の名前 | 内容 |
|---|---|---|
| ドコモ | 国際SMS拒否 | 設定すると、海外事業者の利用者から送られたSMSが届かなくなる |
| ソフトバンク | 海外電話番号メールの拒否 | 初期状態は「受け取る」。日本の携帯電話番号からのSMSは、国際ローミング中も拒否されない |
iPhoneやAndroidの「知らない番号からの着信を拒否する」設定も、確かめておきます。
5. それでも届かなければ、電話で受け取る
多くのサービスには、SMSの代わりに自動音声の電話でコードを伝える方法があります。
LINEは、認証番号の入力画面の下にある「通話による認証」から、電話でコードを受け取れます(LINEヘルプ)。
Googleアカウントも、確認コードをSMSで受け取るか、音声通話で受け取るかを選べます(Google公式)。
海外で電話を受けると着信料がかかる場合があるので、必要なときだけ使います。
コードの再送を何度も繰り返すと、しばらく送れなくなるサービスもあるので、1〜4を確かめてから試してください。
携帯会社ごとの条件(申し込み・設定)
海外で日本の番号のSMSを受け取るための条件を、各社の公式の案内からまとめました。
| 携帯会社 | 海外でSMSを使う条件 | 注意 |
|---|---|---|
| ドコモ | WORLD WINGの契約が必要 | 申し込み状況は公式サイトで確認できる |
| ahamo | 申し込み不要(廃止もできない) | 受信は無料、送信は1通100円 |
| au・UQ mobile | au世界サービス(UQ mobileも対象) | 使えるサービスは国・地域と機種で違う |
| povo2.0 | 海外ローミングは所定の申し込みが必要 (加入後にサポートへ連絡) | データ専用プランでは使えない。受信は無料 |
| ソフトバンク | 世界対応ケータイへの加入が必要 | SMSは海外あんしん定額(データの定額)の対象外 |
| ワイモバイル | 世界対応ケータイへの加入が必要 | 加入はMy Y!mobileで確認できる |
| LINEMO | 世界対応ケータイへの加入が必要 | 受信は無料、送信は1通100円 |
| 楽天モバイル | my 楽天モバイルで「国際通話・国際SMS(海外でOS標準の電話アプリ・メッセージアプリご利用時)」をオン | iPhoneのRakuten Linkでは国際SMSを使えない(標準のメッセージアプリで受け取る) |
楽天モバイルは、標準のメッセージアプリで受け取る場合の設定です。
出国前に、my 楽天モバイルで該当の項目がオンになっているかを確認しておきます。
格安SIMは「契約の種類」で使えるかが決まる
格安SIM(MVNO)は、同じ会社でも、音声通話SIMか、データSIMかで、海外でSMSを使えるかが変わります。
| 格安SIM | 海外でSMSを使う条件 | 注意 |
|---|---|---|
| BIGLOBEモバイル | 音声通話SIMは国際ローミングの申し込みが必要 (開始まで1時間〜1日程度) | データSIM・SMS機能付きデータSIMでは使えない |
| mineo | auプラン・ドコモプランのみ海外でSMSを使える | ドコモプランはデュアルタイプのみ。受信は無料 |
| IIJmio | SMS SIM・SMS eSIM(タイプA)は海外で送受信できる | 2026年9月1日以降に発行されたSMS SIM(タイプA)は、初期状態では国際ローミングが使えない |
格安SIMを使っている人は、出発前に、自分の契約で国際ローミングが使えるかを必ず確認してください。
申し込みから使えるようになるまで時間がかかる会社もあるので、出発の直前ではなく、数日前に済ませておくと安心です。
出発前にしておく準備
海外でコードが届かずに困る人の多くは、出発前の準備で防げます。
日本のSIMは抜かず、データ通信だけ現地のeSIMにする
いちばん確実なのは、日本のSIMを入れたまま、データ通信だけを海外用のeSIMで使う方法です。
日本の回線はSMSの受け取り用にオンのままにし、日本の回線の「データローミング」はオフにしておきます。
こうすると、日本の番号宛てのSMSは届き、ネットは現地の料金で使えます。
海外用のeSIMなら、Sailyのように、アプリで行き先の国や地域を選んで買い、出発前に設定まで済ませておけるものが使いやすいです。
Sailyはデータ通信専用のeSIMで、電話番号は付きません。
そのため、日本のSIMと組み合わせて使うのが前提で、SMSの認証が必要な人にはこの組み合わせが合っています。
eSIMの選び方は「海外eSIM・SIMカードおすすめ5選」、2つの回線の設定は「デュアルSIMで海外旅行を安くする方法」で詳しく解説しています。
SMS以外の認証を用意しておく
SMSに頼らない方法を、出発前に用意しておくと安心です。
- 認証アプリ(Google認証システムなど)に切り替えておく
- Googleアカウントは、バックアップコードを作って控えておく(Google公式)
- 銀行は、海外で使える認証の方法を確認しておく
- スマホの機種変更やアプリの入れ直しは、日本で済ませておく
Googleは、バックアップコードを、SMSや音声通話、認証アプリでコードを受け取れないときのために使えると案内しています(Google公式)。
バックアップコードは1回使うと無効になるので、何枚か控えて持っていきます。
銀行ごとの海外での認証の違いは「海外からネットバンキングは使える?」で、主要10行を比べています。
LINEは、日本にいるうちにアカウントを確かめておく
LINEは、新しいスマホでログインするときなどに、電話番号の認証を求められます。
旅行中にスマホを替えたり、アプリを入れ直したりしないのが、いちばんの対策です。
海外でのLINEの使い方は「海外でLINEは使える?」でまとめています。
届いたコードは、自分で開いた画面にだけ入力する
海外では、慣れない環境でログインを繰り返すことが増えます。
そのときに気をつけたいのが、偽のログイン画面にコードを入力させる手口です。
Googleは、確認コードを電話で聞くことはないとし、コードは他の人と共有しないよう注意しています(Google公式)。
SMSやメールに書かれたリンクから開いた画面には、コードを入力しないようにします。
二段階認証が破られる手口は「二段階認証なのに乗っ取られた原因は?」で解説しています。
ホテルや空港のWi-Fiの注意点は「海外旅行のWi-Fiは危険?」をご覧ください。
よくある質問
データローミングをオフにしても、SMSは届く?
届きます。
SMSはデータ通信ではなく、携帯電話の回線で届くためです。
ソフトバンクは、海外で電話とSMSだけを使う方法として、データローミングをオフにする設定を案内しています。
Wi-Fiにつないでいれば、SMSは届く?
Wi-Fiだけでは届きません。
機内モードを解除して、携帯の電波(現地の通信会社)につながっている必要があります。
海外でSMSを受け取ると、お金はかかる?
ドコモ・au・ソフトバンク・ahamo・LINEMO・povoは、海外でのSMSの受信を無料としています。
送信は有料で、1通100円などの料金がかかります。
データ専用のeSIMでも、SMSのコードは受け取れる?
受け取れません。
データ専用のeSIMには、電話番号が付かないためです。
日本のSIMを入れたまま、データ通信だけをeSIMで使えば、日本の番号宛てのSMSを受け取れます。
現地のSIMに差し替えたら、SMSはどうなる?
日本のSIMを抜いている間は、日本の番号宛てのSMSは届きません。
SMSの認証が必要なら、日本のSIMは抜かずに、eSIMを追加する方法がおすすめです。
格安SIMでも海外でSMSを受け取れる?
契約の種類によります。
BIGLOBEモバイルはデータSIMでは国際ローミングを使えず、mineoはauプラン・ドコモプランのみ海外でSMSを使えます。
出発前に、契約先の案内を確認してください。
まとめ
海外でSMSの認証コードが届かないときは、日本の回線がオンか、国際ローミングが使える契約か、海外からのSMSを拒否していないかを、順に確かめます。
データローミングはオフのままで構いません。
出発前に日本のSIMはそのまま、データ通信は海外用のeSIMにしておけば、コードを受け取りながら、ネットも安く使えます。
あわせて、認証アプリやバックアップコードを用意しておけば、SMSが届かない場面でも慌てずに済みます。
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