「中国に行くけど、LINEやGoogleは使えるの?」
「eSIMを入れていけば大丈夫?VPNは要る?」
中国へ行く人向けに、Saily・NordVPN・外務省などの公式の案内と、各社の公式サイトから毎朝取っている料金で答えます。
使えないものは使えない、グレーなものはグレーと、そのまま書きます。
- 中国の回線では、Google・LINE・Instagram・WhatsAppなどにそのままではつながらない。日本の携帯のローミングでも、規制はかかる
- eSIMは禁止されていない。ただし中国に着いてからは買えないので、日本で入れておく
- GoogleとInstagramは、Sailyの「仮想位置情報」の機能で使えると公式が案内している(LINEは名指しされていない)
- VPNは法的にグレー。旅行者の多くが使っているが、使うかどうかは事実を見て自分で決める
- 支払いは、アリペイに日本のクレジットカードを登録しておけば使える
料金は10月11日時点です。Sailyは米ドル建てで、円は1ドル=158円で計算した目安です。
中国では何が使えない?LINEやGoogleはつながる?
中国では、国外の多くのサービスに、国内の回線からそのままではつながりません。
Sailyの公式の案内でも、Googleでのログインはそのままではできず、WhatsAppはVPNが必要とされています。
LINEも中国からはつながらないと広く報告されていますが、LINEの公式ヘルプに中国での利用についての案内はありません。
規制の仕組みと、使えないサービスの一覧は「中国のネット規制の仕組み」でまとめています。
日本の携帯のローミングなら、LINEは使える?
「ahamoなら中国でもLINEが使える」という声はよく見かけます。
ただ、ローミングでも、通信は中国の回線を通ります。
| 対象 | 公式の案内 | 補足 |
|---|---|---|
| 日本の携帯のローミング | 規制はそのままかかる | ローミングでも通信は中国の回線を通る(NordVPNの説明)。中国でLINEが使えると案内している日本の携帯会社は見当たらない |
使えたという体験談はありますが、保証されたものではありません。
LINEが使えないと困る人は、下の「LINE・Googleを使いたい人の方法」まで読んでから準備してください。
なお、中国で日本の携帯をそのまま使う場合の料金は次のとおりです(追加料金がかかるプランの場合)。
| 携帯会社 | 中国で5日間 | 補足 |
|---|---|---|
| ドコモ(世界そのままギガ) | 3,980円 | ドコモ MAX・ahamoなどは申し込みなしで使える |
| au(au海外放題) | 4,000円 | 事前予約の場合。予約なしは1日1,200円 |
| ソフトバンク | 4,900円 | ペイトク2・テイガク無制限は追加料金なし |
| 楽天モバイル | 月2GBまで追加料金なし | 超えると低速 |
中国でeSIMは使える?禁止されていない?
中国でeSIMを使うことは、禁止されていません。
気をつけるのは、いつ・どの端末で入れるかです。
| 項目 | Sailyの案内 | 補足 |
|---|---|---|
| 中国でeSIMを使うこと | 禁止されていない | 中国に着いてからは買えないので、出発前に買って入れておく。中国本土で売られている端末はeSIMに対応していない |
| Sailyのアプリ | 中国では使えないことがある | 現地の規制のため。購入・設定は出発前に済ませる |
日本で買ったiPhone(XS以降)なら使えます。
買うのも、インストールも、日本にいるうちに済ませてください。
中国eSIMは3日・5日・7日でいくら?
eSIMには「無制限」「1日ごとの上限つき」「合計の容量」の3種類があり、同じ種類どうしで比べました。
| プラン | 3日 | 5日 | 7日 |
|---|---|---|---|
| 無制限(使い放題) | |||
| Saily | 3,639円 5日プラン | 3,639円 | 4,747円 |
| トリファ | 2,970円 | 4,280円 | 5,992円 |
| Holafly | 1,990円 | 3,290円 | 4,490円 |
| 1日ごとの上限つき(超えるとその日は低速) | |||
| Voye 1日1GB | 606円 | 918円 | 1,230円 |
| 合計の容量(使い切ったら追加) | |||
| Saily 1GB | 711円 | 711円 | 711円 |
| Saily 3GB | 1,740円 | 1,740円 | 1,740円 |
| トリファ | 792円 1GB | 1,860円 3GB | 1,960円 3GB |
無制限でいちばん安いのは、3日ならHolaflyの1,990円、5日ならHolaflyの3,290円、7日ならHolaflyの4,490円です。
合計の容量で買うなら、1GBのプランどうしではSaily 1GBの711円がいちばん安くなっています。
Sailyの無制限は5日からなので、3日の旅行なら表の「5日プラン」の料金になります。
LINE・Googleを使いたい人の方法と、知っておくこと
ここからは、規制の外につなぐ方法です。
法的にはグレーな部分があるので、事実を並べたうえで、使うかどうかはご自身で判断してください。
方法1:Sailyの「仮想位置情報」を使う
| 対象 | Sailyの案内 | 補足 |
|---|---|---|
| Google・Instagram | 「仮想位置情報」の機能を使うとアクセスできる | Googleでのログインは、そのままではできない。WhatsAppはVPNが必要。うまくいかないときはキャッシュの削除やサーバーの変更を試す |
仮想位置情報は、通信を中国の外のサーバー経由にする機能です。
Sailyの公式はGoogleとInstagramを例に挙げていて、LINEは名指ししていません。
仕組みはVPNと同じなので、下のVPNの法的な扱いも同じように当てはまると考えてください。
方法2:VPNを使う
中国でのVPNの扱いについて、NordVPN自身は次のように説明しています。
| 対象 | NordVPNの説明 | 補足 |
|---|---|---|
| 中国でのVPNの扱い | 政府が認めたVPNだけが合法とされる | 2024年7月から、治安当局は令状なしで端末を調べられる(NordVPNの説明) |
| 取り締まりの対象 | 主に事業者と悪質な利用(NordVPNの説明) | 旅行者や在住者の多くが個人でVPNを使っているが、法的にはグレー。つながる保証もない |
外務省の安全対策基礎データには、VPNについての記載はありません。
使う人は、出発前に次のことを済ませておいてください。
| 対象 | NordVPNの案内 | 補足 |
|---|---|---|
| NordVPNの中国での設定 | NordWhisperに切り替え、難読化サーバーにつなぐ | アプリは出発前に入れ、ログインとつながるかの確認まで日本で済ませる |
- アプリのダウンロードと契約は、日本にいるうちに済ませる(NordVPNも、出発前に入れておくよう案内している)
- スマホとPCの両方で、ログインとつながるかの確認まで済ませる
- 規制が強まる時期は、つながりにくくなることがある
- つながらなくても困らないように、下の「代わりの手段」も用意しておく
NordVPNは30日間の返金保証つきで、つながらなかった場合は30日以内に申請すれば全額返金されます。
設定の手順は「NordVPNは中国で使える?」でくわしく書いています。
使えなかったときの代わりの手段
- 家族や同行者には、中国でも使えるWeChatを入れてもらっておく
- 大事な連絡先や予約の画面は、日本でスクリーンショットを撮っておく
- 地図は、中国で使える地図アプリや、オフラインで見られる地図を用意しておく
中国でスマホの中身は見られる?
| 対象 | 外務省の案内 | 補足 |
|---|---|---|
| 通信の監視 | 携帯やPCは、機器やアプリを通じて盗聴されている可能性がある | WeChatなどのSNSや、メールのやり取りも同じ(外務省 安全対策基礎データ、2025年4月23日更新) |
VPNを使っても、端末やアプリを通じた監視までは防げません。
仕事のデータや、見られて困るものは、できるだけ持ち込まないのがいちばん確かな対策です。
ホテルのWi-Fiで何が見えるのかは「ホテルのWi-Fiで履歴はバレる?」でまとめています。
支払いはどうする?アリペイは日本のカードで使える?
中国では、スマホ決済で払う場面が多くあります。
| 対象 | 公式の案内 | 補足 |
|---|---|---|
| アリペイ(Alipay) | 海外のカードを登録して払える | Visa・Mastercard・JCBなど。現地の銀行口座や電話番号は要らない(2024年5月の発表) |
アプリの登録とカードの追加は、日本にいるうちに済ませておくと安心です。
認証コードのSMSが届かないときは「海外でSMSの認証コードが届かない原因と対処法」を見てください。
香港・マカオにも寄るなら
| 項目 | Sailyの案内 | 補足 |
|---|---|---|
| 香港・マカオ | 中国のプランでは使えない | 香港用・マカオ用のプランが別にある |
香港やマカオは、中国本土とは別のプランを買ってください。
中国旅行でSailyをすすめる理由と、向かない人
- 日本で入れておけば、中国に着いた時点でつながる。現地の窓口に並ばなくてよい
- GoogleとInstagramは、仮想位置情報の機能で使えると公式が案内している
- テザリングに制限がなく、同行者とデータを分けられる
- 合計の容量のプラン(1GB・3GB・5GB・10GB・20GB)と、5日からの無制限があり、使う量に合わせて選べる
- 購入から180日以内に有効になればよいので、日程が決まったら先に買っておける
Sailyが向かない人
- 中国の電話番号が必要な人(Sailyの電話番号はアメリカの番号)
- 3日以内の旅行で無制限を使いたい人(Sailyの無制限は5日から)
- 日本円で払いたい人(トリファは日本円で払える)
料金とプランの詳細は「Saily eSIMの評判と料金プラン」でまとめています。
出発前にすること(iPhone)
- eSIMを買い、日本のWi-Fiにつないだ状態で、アプリの案内に従って追加する
- 追加した回線に「中国」など分かりやすい名前を付けておく
- 仮想位置情報やVPNを使うなら、アプリのログインと動作の確認まで日本で済ませる
- アリペイやWeChatの登録も、日本で済ませておく
- 到着したら、旅行用の回線を「モバイルデータ通信」に選び、その回線の「データローミング」をオンにする
手順はAppleの「海外旅行中にiPhoneでeSIMを使う」にもとづいています。
よくある質問
中国でeSIMを使うとLINEは使えない?
eSIMでも、通信は中国の回線を通るので、LINEにはそのままではつながりません。
Sailyの仮想位置情報やVPNなど、通信を中国の外に出す仕組みが必要です。
法的にグレーな点は上の章を見てください。
中国でeSIMが使えないのはなぜ?
中国本土で売られている端末は、eSIMに対応していません。
日本で買ったiPhoneで使えないときは、旅行用の回線の「データローミング」がオフになっていないか確かめてください。
ahamoなら中国でLINEが使える?
使えたという声はありますが、ローミングでも通信は中国の回線を通るとNordVPNは説明しています。
保証されたものではないので、LINEが使えないと困る人は別の手段も用意してください。
中国でVPNを使うと捕まる?
NordVPNは、中国では政府が認めたVPNだけが合法で、取り締まりの主な対象は事業者や悪質な利用だと説明しています。
一方で、2024年7月から治安当局は令状なしで端末を調べられるとも書いています。
法的にはグレーなので、使うかどうかはご自身で判断してください。
中国でiPhoneを買ったら、eSIMは使える?
Sailyによると、中国本土で生産・販売される端末はeSIMに対応していません。
まとめ
中国では、国外の多くのサービスに、そのままではつながりません。
日本の携帯のローミングでも規制はかかるので、LINEやGoogleを使いたい人は、Sailyの仮想位置情報やVPNを日本で準備しておく必要があります。
法的にグレーな点があるので、上の事実を見て、使うかどうかを決めてください。
eSIMそのものは禁止されておらず、日本で入れておけば着いてすぐつながります。
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